クリナップ(東京都荒川区)は2015年3月期の決算発表を行った。売上高は1162億3900万円で前期比9.7%の減収、純利益は8億8300万円で前期比マイナス82.2%の大きな減益となった。

フルモデルチェンジした新クリンレディ
システムキッチン全体で売上が前期比で66.9億円減少し、大きな影響を与えた。特に消費増税後の消費の冷え込みによって、消費者が普及価格帯のラクエラに流れ、中級価格帯のクリンレディは前期から85億円も売上を落とした。
同社では5月にクリンレディをフルモデルチェンジ。「調理面側排水溝」、「手前勾配シンク」、ゴミをスムーズに流す「水路構造」など、3つの業界初の装備を持たせた。
全ショールームへの設置、200台のデモ機の運用などで、今期はこのクリンレディの拡販を狙い、中高級価格帯の巻き返しを狙う。
「フルモデルチェンジしたクリンレディは、今後の業界標準となりうる機種だと考えています。フロアコンテナなどの業界標準を多く生み出してきた、クリナップの自信作です。ショールームへの設置はもちろん、200台のデモ機を作ります。全国のショールームイベントなどで、ゴミが流れていくシンクを体感してもらえればと考えています」(井上強一社長)

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