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中古住宅+リフォームで躍進匠工房

中古住宅+リフォームで躍進 匠工房

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不動産事業を新たに開始した匠工房
不動産事業を新たに開始した匠工房

 これから中古住宅の流通が増えていく中でリフォーム会社は地域での住宅取得を考えるユーザーにより良い住まいの提案を行うアドバイザーとしての活躍が求められる。匠工房(滋賀県野洲市)は最近、不動産事業を新たに開始し中古住宅とリフォームのセット提案を始めている。前期は8億円弱の売上。前々期は5億円弱の売上であったため、近年大幅に売上を伸ばしている。

専業店から住まいのコンサル企業に転身

 匠工房の売上約8億円のうち、リフォーム事業は約5億円。残りの3億円は数年前から少しずつ力を入れてきた不動産事業関連だ(新築請負工事の売上1億5000万円程度も含む)。現在は、滋賀県内に不動産相談窓口であるショールームを3拠点持ち、月間30~40件ほどの仲介を行っている。その内、2割程度が中古住宅の仲介で、このほとんどの案件にリフォームがついてくる。

 中古+リフォームの提案のコツは2000万円以内で済ませること。同社では主に1500万円以下の物件を中心に紹介し、リフォームは水周りと内装をリニューアルする300万円程度の工事を合わせて提案している。諸経費を含めて2000万円以下にする理由は2つある。1つは新築住宅との価格差をはっきりさせること。同社のエリアでの新築相場は2500万円以上となるので、中古+リフォームを選択すれば500万円以上は割安だ。

 そして、2つ目はローン返済額を抑えること。購入層のメインは25~35歳の一次取得者層。主に賃貸住宅に住んでいる。中古+リフォームを一括でローン組みした場合の月々の返済が現在の支払いよりも高くしないようにすることが提案時のポイント。匠工房では不動産もリフォームも一緒に相談できるのでこのような資金計画が容易だ。ユーザーも資金的に無理のない住宅取得ができ、便利だと評判を得ている。この仲介時のリフォームは相見積もりがないため95%の契約率。粗利益も40%を確保している。「仲介で発生するリフォーム売上は現在8000万円程度だ、今後はますます伸びていくだろう」と関孝治社長は予測している。

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