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素材感、天窓、暖かさにこだわり
平均受注額2000万円と、戸建て住宅のフルリフォームを得意とするスロウル(北海道札幌市)。同社のプランニング力を、業界団体のコンテストで最優秀賞を獲得した「三角屋根のブロック造の家」を通じて紹介する。
大きな三角屋根が特徴
「三角屋根のブロック造の家」は、築約43年、床面積112.8平米の2階建て住宅。かつて住宅供給公社によって北海道で供給されていた通称「三角屋根」と呼ばれる、補強コンクリートブロック造の建物だ。 「古い建材や北海道特有の建物の良さを生かすことにこだわりました」と、平賀丈士社長は話す。
むきだしのコンクリートは様々な表情を見せる
ポイントは3つ。1つは年月を経た素材の魅力を見せること。例えば、天井の梁。新しいもので覆い隠すのではなく、新築時に使われた木材が見えるようにしている。新たに設置した木材も、古く見せるエイジング加工することで見た目を統一。そして、壁面は、断熱材や壁材を剥がし、コンクリートブロックをあえて露出させている。
「小奇麗な新築感を出したくありませんでした。経年変化によって現れる素材の味はリノベーションならではのものです」(平賀社長)
梁や柱に使われている木材を見て楽しむ
2つ目は天窓。合計5つの天窓を設置。2階や屋根裏だけでなく、1階のキッチン、さら、バスにまで天窓が設けられている。天窓は、採光や開放感だけでなく、換気にも役立っている。これを可能にしたのは、建物の特徴でもある大きな三角屋根。
「家づくりでは日当たりがものすごく大切。そこで、日の光を効率的に取り入れられるように工夫しています」(平賀社長)
天窓により、明るく開放感のあるキッチン

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