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団地を地域活性化の拠点に―――。UR都市機構(神奈川県横浜市)は、管理する賃貸団地の再生に取り組んでいる。再生のカギは、「地域医療福祉拠点化」だ。
新たな団地の形が求められている
空室をサ高住に
東京都板橋区、都営三田線高島平駅から徒歩1分に位置する高島平団地。築48年、8000戸あるこの巨大な団地には思い切った再生計画が求められていた。
経年による劣化で空室化が緩やかに進み、原状回復だけでは入居は期待できず、とはいえ、個々の専有部のリフォームでも足りない。求められているのは、団地の価値を高める企画だった。そこで考えられたのが「地域医療や福祉の拠点化」だ。
高島平団地では主に2つの取り組みを行っている。1つは、在宅医療センターを開設。団地の1階にある空きテナントに誘致し、板橋区医師会が運営。訪問看護、在宅ケア、医療相談窓口の機能があり、医療介護のワンストップサービスが受けられる。
2つ目がサービス付き高齢者住宅の導入。建物内にある空室を民間の事業者に貸し、サ高住を運営してもらう。現在42戸がサ高住として稼働している。
これは、エリアの自治体や医師会、介護事業者等と連携をしながら地域医療、福祉の中心化を図った取り組みだ。もちろんこれらのサービスは、団地に住む入居者だけでなく、地域に開かれている。そのため、充実したサービスを求めて、団地に来訪する人や新たに入居を希望する人が出るなど、人を呼びエリアの活性化につながり始めている。
43万戸、再生を待つ
同法人の持つ団地には共通する大きな課題があった。それは、入居者の高齢化だ。

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