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キーワード:改修市場が変わる
日本人の総人口は今、8年連続で減少しており、国内の住宅市場の先行きは不透明感が際立ってきた。「人口減」の一方で訪日外国人は急増。今年は過去最高のスピードで2000万人が来日し、通年では3000万人を超える見込み。このインバウンドをチャンスと捉え改修ビジネスに取り組む企業をリポートする。
「京都」「和」テイストを生かす再生
京都に増える「鈴」
最近京都市内に「Rinn(鈴)」という宿が急増している。これはかつて「京町家」だった物件をリフォームしてホテルとしてよみがえらせたもので、現在30物件が稼働している。ターゲットは京都を訪れる外国人観光客だ。8月にオープンした「Rinn Gionbishamon」は全16室あるが、どれも和テイスト。各部屋は壁面に焼杉、床は鉄平石モチーフのデザインを採用。
カラーは「抹茶色」「小豆色」「藍色」といった和の色でコーディネート。さらに地元京都の素材メーカーの和紙や着物生地をアレンジしたインテリアもある。
このホテル事業を手掛けるのはレアル(京都府京都市)。主に京都市内の空き家や十分活用されていない建物をホテルに再生し、投資家へ販売するというビジネスで急成長している。事業を始める2年前に比べて年商は4倍の31億円になった。2020年には160件をオープンする考えだ。
1万物件に改装提案
同社はリフォームや不動産売買などを手掛ける建築業者だったが事業転換した。ホテル事業参入のきっかけとなったのが、とある物件のリフォーム。児玉舟社長は当時をこう振り返る。

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