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「リノベオブザイヤー2017」受賞作品が決定

「リノベオブザイヤー2017」受賞作品が決定

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グランプリはアートアンドクラフト

 リノベーション住宅推進協議会(東京都渋谷区)は、12月14日に「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2017」の授賞式を東京大学本郷キャンパス内で開催した。今回は、155件の施工事例がエントリーし、そこから閲覧数やSNSでの反響などを元に53件がノミネートされた。住宅系メディアの編集長からなる選考委員による最終選考で、総合グランプリと施工費別に分類された各部門の最優秀賞、特別賞が決定した。

リノベーション推進協議会 授賞式の様子授賞式の様子

60年前の個性派建築が満室に

 総合グランプリに輝いたのは、アートアンドクラフト(大阪府大阪市)の「扇状のモダニズム建築、桜川のランドマークへ」。この建物は、1958年に併存住宅として建てられたが、周辺環境の変化に伴い半分以上が空室となっていた。

 インフラを整備し、特徴的な扇状の外観やオリジナルの照明、建具、金物は再利用した。2階テナント区画はスケルトンにして賃借人を募集。3~4階の住居区画は前面道路からの騒音を逆手に取り、クリエーター向けのアトリエ兼住居としてリノベーション。ビルの個性を最大限に生かしながら、満室稼働し、空室待ちまで出る人気ビルに生まれ変わらせた。

 グランプリに選ばれた理由として、同協議会の内山博文会長は「当時の社会問題を解決すべく建てられた物件が、60年たって、リノベーションによってどのような社会的使命を持って生まれ変わったのかというストーリーが面白い」と語った。

総合グランプリ「扇状のモダニズム建築」アートアンドクラフト

施主の希望を叶えた受賞物件

 500万円未満部門の最優秀賞は、シンプルハウス(大阪府大阪市)の「ツカズハナレズ」。評価のポイントについて、Room Clip mag編集長の徳島久輝氏は「オープンに使いたいが間仕切りもしたい、という施主の相反するニーズに的確に応えている。また、プレゼンテーションの中で使われている写真に生活感がこもっていて、施主との良好な関係が見えている」と語った。

500万円未満部門最優秀賞「ツカズハナレズ」シンプルハウス

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