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太陽工業、「膜天井」をオフィスリノベに

太陽工業、「膜天井」をオフィスリノベに

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リノベーションの物語

東京本社ビル(太陽工業)

様々な光で快適な空間を実現

 スポーツ施設や商業施設などの大型テント構造物を製造する太陽工業(大阪府大阪市)が、「膜天井」を生かしたオフィスリノベーションに乗り出した。「膜天井」とは、ポリエステル繊維などテントに用いられるような素材を天井に採用したもの。同社では、東京本社ビルを2億2000万円の費用を投じて約1年かけて改修し、モデルケースとしている。この「膜天井」の魅力について、中嶋好清常務取締役に聞いた。

太陽工業、膜天井は当てる光によって様々な雰囲気を演出することができる膜天井は当てる光によって様々な雰囲気を演出することができる

太陽工業 天井高を上げることで広がりのある空間を演出天井高を上げることで広がりのある空間を演出

光で変わるオフィス

 一番の特徴は光だ。同社がつくる膜は、光を柔らかく反射するだけでなく、伝播性にも優れている。そのため、「膜天井」を採用することで、まるで天井全体に照らされているような空間をつくることが可能になる。

 さらに、調光・調色機能を持った照明を採用し、時間に応じて色調を変化させるシステムを開発した。照明の切り替えは1日3回。これにより、スタッフの体内時計を整えることができ、スタッフの健康やパフォーマンスアップにつなげることも狙いだ。夕方の照明になると、「帰宅しなければ」という意識がわくようになり、自然と残業も減ってきたという。フルカラーLEDを使って、天井に様々な彩りを持たせたり、プロジェクターで映像を投影するスクリーンと
して利用することもできる。

太陽工業 時間帯によってオフィス内の光の種類を変えることで体内時計を整える時間帯によってオフィス内の光の種類を変えることで体内時計を整える

 また、安全面でも優れている。まず、オフィスの天井によく採用されている天井材と比べると軽量なため、建物に負荷がかかりにくく、部材が落下した場合にも危険は少ない。そして、膜天井と照明器具を一体化し、照明器具の揺れを抑えることで、その落下を防ぐシステムも用意している。膜自体の強度も高い。

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