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・1970年代の中古住宅仲介と、家をヴィンテージ風に改修するサービスが広がる
・運営主体はヤマダタッケン、現在45社が加盟している
・現在年間3億円を売り上げ、今後は空室賃貸への展開を狙う
一見本物のレンガ
実はモルタルで造形
「70年代不動産」というユニークな名称のリフォームネットワークが全国に広がっている。1970年代の中古住宅の仲介に加え、まるごとヴィンテージテイストの家に再生するというサービスで、現在45社が加盟。運営主体は石川県金沢市のビルダー、ヤマダタッケン。700万円を超えるようなリフォームを次々受注するなど、自社の改修売上高も好調。現在年間3億円ほど売り上げている。
山田修司会長。バックのジョンレノンは壁画アートをイメージ。
もちろん本物のレンガではない
味がある建材ばかり
きれいじゃないが大事
「70年代不動産」の最大の特徴は味のある建材を部屋全体に使うことでヴィンテージ感を出すデザインだ。中でも特徴的なのはブリック壁。一見するとレンガを敷き詰めた壁のように思えるが、実はこれ、モルタルで作られたもの。デザインコンクリートと呼ぶ同社のグループ会社が販売する商品。専用のモルタルを塗った後、レンガの造形になるスタンプを押し、塗料で劣化した風合いを描いていく。「アメリカではこういう技術を普通にリフォームに取り入れています」(山田修司取締役会長)
Before:築40年を超える古い戸建てがターゲット
After:「70年代不動産」で施工したアフター事例。奥のレンガ壁はモルタルによるデザインコンクリート。無垢の床、壁塗装などを組み合わせてオリジナルリノベを実現
また、下地材を仕上げ材として使うことも独自のデザインを生み出すコツ。例えば、合板の板を壁に貼りその上からホワイトの塗料で荒々しく塗装。塗り残しがあり均一ではないが「これも味。普通の職人ならきれいにしようと塗りますが、私どもの職人ではそうしない。建材は新品でも味があるようにエイジングしています」(山田会長)

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