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マルホデザイン、老舗ガス店のリノベ好調平均単価1,500万円に

マルホデザイン、老舗ガス店のリノベ好調 平均単価1,500万円に

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 岐阜県でプロパンガス販売などを手掛けるネクスト名和(岐阜市)グループのマルホデザイン一級建築士事務所は、リノベーション事業が好調だ。直近の1年間では平均単価1500万円ほどの契約を年7~8件受注した。5年前に開始し、現在2人体制で1億円を超える売り上げに伸びてきている。

 好調な要因について名和豪敏代表は「ターゲットである岐阜市、瑞穂市の中古戸建てオーナーに、デザイン性と安全性の両方を取り入れた設計が好評」と話す。

 質の高い設計をするためにこだわるのはインスペクション。性能を徹底的に見極めたい人向けに「総合診断」を用意。劣化、耐震性はもちろんだが、温熱環境、火災リスク、維持管理の容易性、バリアフリーといった観点から診断し、それらを点数化。どこが劣化しているのかグラフ化して提案する。以前手掛けたのは築100年の物件で、5~6人の仲間と丸一日かけて診断するほどの力の入れようだ。

 「これは住宅医という資格を取った時に学んだ診断技術で、簡単にいうと単なる健康診断ではなくて、人間ドッグレベルの診断を建物に行い、将来どんなことが起こるかまで説明します」 同事務所の代表である名和豪敏氏は、もともとハウスメーカーで新築の設計をしていたがネクスト名和の社長の娘婿として入社。

 「プロパンガスは斜陽業界ですし、家を建て替えるとオール電化や都市ガスに切り替わってしまいます。何か新しい事業で専門性を持ってできるものとして、建物をリノベーションで長寿命化することに注目しました」

 一昨年にはリノベーション協議会の岐阜市部での活動も始め、岐阜でリノベを広めたいと意気込む。

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