実際に顧客に提案する資料には、使用する建材、施工イメージを掲載する

東京都青梅市を拠点に新築やリフォームを手掛ける中島工務店は、新築中心だった経営から性能向上リフォームに注力し、実績を積んでいる。経産省の「次世代省エネ建材の実証支援事業」をきっかけに、LIXIL(東京都品川区)のSW(スーパーウォール)工法リフォームを強化。実計測とリフォーム前後での違いを資料を用いて説明し、補助金活用も提案することで、新築OBや紹介を軸に受注している。
リフォーム前後を写真と数値で明示
SW工法リフォームを強化
300万円の補助金活用

同社は、会社全体で3〜4億円を売り上げており、そのうち新築で約2億円、戸建てを中心に年10棟前後完工し、坪単価は100万円ほど。リフォームは1〜2億円ほどで、2024年は大小合わせて212件手掛け、そのうち500万円以上の案件は5件。
同社は、性能向上リフォームに力を入れるなかで大きく2つの取り組みを進めている。ベースの工法は、LIXILのスーパーウォール(SW)工法。もともと1998年に新築のスーパーウォール取扱い加盟店となり、そこからリフォームも強化してきた。目標はUA値0.6以下だ。
それを推進すべく、大きく2つの取り組みを進めている。1つは10ページにわたる提案資料だ。顧客への提案では、まず赤外線カメラを活用して熱貫流率を計測し、家の温度を測る。資料には、計測値に加え、リフォーム時に使用する建材、現状の家、リフォーム後の家の断熱仕様を比較できる表を提示する。さらに施工イメージ図も載せて、断熱等級がどれだけ変わるかを一目で分かるように伝えることで、性能向上リフォームにつなげる。
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