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~地方のリノベーション 福岡編~
リノベーションは首都圏のビジネスというイメージが強いのではないか。だが、福岡でもさまざまな有力プレーヤーが活躍している。福岡で実力を発揮する3社に、自社の取り組みや事例、市場に対する意見などを聞いた。
三好不動産
家賃と内装のバランス重要
「リーズナブルでオシャレが鍵」
資産管理部リーシング企画課
山下千夏 課長代理
リノベプランを3つ用意
地場有力不動産の三好不動産(福岡県福岡市)は、原状回復工事を含んだ単身向けリノベーションパッケージ商品を提供している。
商品プランは3種類。キッチンパネルの貼り付けなど表層リフォームを行うライトパック、ライトパックに加えて無垢材の床に変更するスタンダードパック、無垢材の床への変更とキッチン交換を行うデラックスパックだ。
例えば、早良区の築26年の賃貸マンションのリノベーションではデラックスパックを適用。無垢材の床がナチュラルな空間を演出している。改修後、賃料は2万5000円アップし、申し込み者が同物件だけを見て成約を決めるほどの成功ぶりだ。
資産管理部リーシング企画課・山下千夏課長代理は「空室対策として減額という手段もありますが、安さだけで選ぶお客様はごく一部。福岡の街を良くするという視点で考えた時、安さだけではなく、家賃と内装のバランスが重要です」と語る。
Before:築26年の賃貸マンション
After:カフェのような空間へと生まれ変わった
リノベ普及ITが要因に
山下課長代理はここ数年で、福岡の消費者のリノベーションに対する関心が高くなってきていると指摘。不動産業界にITが導入され、情報の露出方法が変わったことが要因の一つではないかと語る。「リノベーション物件を打ち出す時、今までは紙媒体だったのがインターネットで見られるようになりました。不動産ポータルサイトやメディアでの発信、SNSなどが環境を変えたのではないでしょうか」
さらに、東京と比較して、福岡でリノベーションが爆発的に流行しない理由は、家賃集金ではないかと推測する。「資材の値段は同じなのに、福岡と東京では家賃が5万円ほど違う。いかにリーズナブルな物をオシャレに見せるかという技術力が試されているのではないでしょうか。福岡では、費用対効果の高いリノベーションを考えていく必要があると思います」
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