CocoReno、中古リノベは「注文住宅」

デザイン、コスパで差別化

　宮城県仙台市を地盤に中古住宅のリノベーション事業を展開しているのがCocoRenoだ。同社では中古マンションを買ってリノベーションしたい層をターゲットに、不動産仲介と改修をセットで提案している。設立は2017年とまだ新しい会社だが少しずつ受注を伸ばしている。

リノベーションした物件。キッチンはサンワカンパニー

　売りは注文住宅のような自由設計。「表層のデザインではなくて1件1件オーダーで作っています」と村上浩一社長。仙台市ではリフォーム済みマンションが増えており、どちらかといえばコストを抑えた無難なデザインが多いため、それとは違うデザインで差別化することで少しずつ注文を増やしている。

　これまでに手掛けたリノベの平均単価は800万円前後と通常のリフォームよりも高いケースが多い。例えば、築22年の75平米のマンションは約820万円でリノベーション。LDKはサンワカンパニーのステンレスキッチン「グラッド45」をアイランド型に施工。床はオークの無垢材にすることで木とステンレスの対比が印象的な空間に仕上がっている。ユニークなのは壁の一部をベニア板仕上げにしている点。