即戦力で活躍する職人がわずか1カ月で育つ―――そんな施設「職人道場」が今年の2月、栃木県の那須塩原市に誕生した。旅館跡地の7300坪の敷地には、研修ブースのほかに温泉やサッカー場、ビリヤード台、カラオケルームなどの娯楽遊具も完備されている。なぜそうした施設をつくったのか、運営するメガステップ(東京都品川区)の小山宗一郎社長に開設の意図と実情を聞いた。
苦手なこと、できないことに集中して学べる環境を用意した
できないことを訓練
「その切り方を忘れないことだね」。そんな指導の声が施設の各部屋から漏れ聞こえる。部屋を模した箱が置かれた部屋では、1カ月前までずぶの素人だった職人たちが、黙々と作業を行う。ある部屋で行われていたのは左官の研修。間もなく実施される試験に備え、ストップウォッチで時間を計りながら次々に壁が塗られていく。試験では凹凸がある仕切られた10平米の空間を、1時間で塗り終わらなくてはいけない。
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