「内と外の空間を融合した暮らしを提案する時代に突入した」―そう語るのはガーデンデザインを手がけるoffice Hanyuda(千葉県四街道市)の羽生田新悟社長だ。「コロナ禍のおうち時間には、外での暮らしも付随している。その中で『アウトドアリビング』を推奨しています」と語る。
庭が室内と一体化し、くつろげる空間になっている羽生田氏の自宅
滞在時間が長くなる庭づくりを
アウトドアリビングとは、庭などの屋外を室内と同様に生活空間として活用すること。「眺めるためのものではなく、滞在時間が長くなるような庭をつくる必要がある。 室内でもソファや椅子がなかったら過ごせないのと同じで、庭にもガーデンファニチャーを置く必要があります。まずはファニチャーを決めてから、それにあう空間をデザインしていきます」
ガーデンデザイナー歴20年、40回以上のコンテスト受賞歴がある羽生田氏だが、改めて庭の可能性を感じた出来事があった。それは、娘の結婚式がコロナで中止になってしまい、サプライズで行った自宅でのガーデンウェディング。「娘は普通の結婚式よりこっちのほうが思い出になったと喜んでくれました」と羽生田氏。「アウトドアリビングのニーズはあるものの庭でどうやって過ごすのかわからないという人も多い。デザイナーは自分自身で体験をして、それを伝えるべきだと思います。今まで使っていなかった庭を活用して、豊かな暮らしを広げるお手伝いをすることが僕たちの業界では必要不可欠」と語る。
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