2日間の開催で1000人以上の来場者を集めるイベントを開催しているのが、コンクリート事業やリフォーム事業を手掛けているカワノ工業(山口県柳井市)だ。友人や家族を誘いたくなる仕掛けづくりなどが功を奏している。
リフォーム売上3億5000万円
9割がシニア層
春は50~70代をメインターゲットとしたイベント「シニア感謝祭」を開催している
同社はコンクリート製品の製造・販売・施工、住宅リフォームと太陽光発電の工事を手掛けている。2024年5月期の売上高は53億8000万円、そのうちコンクリート事業が50億3000万円、リフォーム売上高が3億5000万円を占める。
リフォーム事業における集客の柱は春、夏、秋の年3回開催するイベントだ。春は50〜70代をメインターゲットとしたイベント「シニア感謝祭」を開催している。2日間の開催で毎回1000人以上が参加するほどの人気を誇る。メインの企画は「趣味の作品展示会」。地域の公民館で活動しているシニア向けのサークルが約40出展し、絵画や手芸、陶芸、盆栽、絵手紙、俳句・川柳などの作品がずらりと並ぶ。河野和明社長は「出展者が友人や家族をイベントにお誘いすることが多いため、来場者の9割以上がシニア層です」と語る。また、千本引き大抽選会やエアコンクリーニングの実演、旅行セットプラン、終活相談の紹介などさまざまな企画も用意している。
夏は「住まいのリフォーム博覧会」を開催し、水回りメーカーの展示やリフォームの相談コーナーなどを用意
同イベントでは水回りや外装、内装、バリアフリーリフォームの展示や相談コーナーの設置はするが商談はしない。あくまでリフォームのターゲット層である50〜70代の顧客との接点の創出が狙いだ。
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