≪テーマ: 無石綿化による割れの事例と実務上の注意点≫
これからの平板スレートは塗装しない方がよい?
◆今週のゲストコラムニスト◆
エーシャギー 安達智代表
安価で粘り強い石綿入り屋根材
平板スレートのメンテナンスで最もポピュラーな方法は『塗装』です。ご存知の方も多いと思いますが、かつてこのジャンルの屋根材には石綿が含有されていました。石綿の素晴らしい点は、配合すると安価で粘り強い素材になるという点に尽きます。100年近い歴史のこのジャンルの屋根材は、この素材がなければ開発されなかったといっても過言ではないと思います。
しかし1990年代に肺への健康被害が社会問題化され、2002年を最後に石綿含有の屋根材ではなくなりました。石綿の代わりに化学繊維で強度を保持していますが、初期の無石綿品の一部が石綿含有時代と比較しますと、やや硬い素材になっているようです。
無石綿品の注意点
この素材になったあと、一部の新築施工で、釘を打ちすぎると割れ、また打ちすぎないように何㎜かやや浮いた状態で釘止めして、その上に屋根を施工し見えなくなった釘部を歩行すると、知らないうちに割れてしまうという事例が発生しているようです。
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