ファーストインスペクションサービス、118人の診断体制で「安心」仲介
ファーストインスペクションサービス 宮川邦雄 社長
東急リバブルとジャパンホームシールドが協業
中古住宅をもっと安心して買えるようにするために「建物診断(インスペクション)」が普及し始めている。昨年10月に建物・地盤診断を手掛けるジャパンホームシールド(東京都墨田区)と東急リバブル(東京都渋谷区)ではこのインスペクションをさらに強化しようと、新会社を設立。名称はファーストインスペクションサービス(東京都渋谷区)。同社ではどのようなインスペクション事業を展開しているのか、宮川邦雄社長に聞いた。
年間1万件超のインスペクションを実現
――新会社は2社の共同出資によってつくられましたが、なぜ設立されたのでしょうか。
まず東急リバブルさんが2012年から「リバブルあんしん仲介保証」というサービスを展開していました。これは物件の売り主の方の建物のインスペクションを行った上で、最大500万円まで補修費用を保証するというサービスです。保証箇所は雨漏りや構造、シロアリ、給排水などで、2年間の保証です。専属専任か専任媒介契約を締結した売り主さんが対象です。費用はリバブルさんが持つので、売り主さんの負担は無料です。
――保証をするなら検査が必要です。
その検査をジャパンホームシールドが手掛けていたわけです。そんな中でこれから間違いなくインスペクションというものが増えていくだろうという思いが合致して、新会社をつくって本格的に取り組んでみようという話になったわけです。特に2018年には宅建業法が改正され、宅建業者のインスペクションの告知が義務化されます。それを機に、中古の売買の際にはインスペクションをするという流れに変わっていくのではないかという意見が合致しました。
――新会社にしなくてもジャパンホームシールドに頼めば問題ないのでは。
実際に新会社の業務は12年からやっている業務と変わりはないのですが、新会社をつくった狙いは品質と体制の確保なんです。やはりこれからリバブルさんの方で受けるインスペクションの数が増えてくるとなると、インスペクションをする方の品質と、数に対応するための体制がなければなりません。さらに新会社をつくることで両社のやりとりも効率化できます。
――今、検査体制はどうなっていますか。
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