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インテリックス空間設計、3カ月間で「大工兼監督を育てます」

インテリックス空間設計
藤木賀子 副社長
1254号 (2017/02/28発行) 20面
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インテリックス空間設計 藤木賀子 副社長インテリックス空間設計 藤木賀子 副社長

マンション改修学ぶ「リノベ学校」始まる

 中古マンションの買取再販事業を手掛けるインテリックスグループ(東京都渋谷区)が職人育成に乗り出した。「マルチリノベーター」というマンション改修の施工と現場監督ができる人材をわずか3カ月で育てるという異例のプロジェクト。名称は「リノベーションカレッジ」。4月に第1期が開校する。発案者でプログラム作りを務めたインテリックス空間設計(東京都渋谷区)の藤木賀子副社長に聞いた。

「現場監督こそ足りない」

――なぜ「監督」が重要なのでしょうか。

 現場の生産性を上げるためです。リフォームの現場は変更があったり、ミスがあったりした時に、監督が現場にいないことで、判断が遅れる。でも現場の大工が監督であれば、その場で判断も指示もできる。だから生産性が上がる。実は学校を始めたのは、職人不足も問題なのですが、現場監督さんが足りないという声が多いんですよね。現場の品質や生産性って監督がキーだったりしてすごく大
事。でも監督を教育する場ってない。だから今回は、職人になりたい方はもちろん、工務店さんやリフォーム店さんで監督を育てたいという人が人材を送ってきてもらっても構いません。

――募集の告知には「若者」や「女性」が活躍できる新しい職人スタイルを提案するとあります。全くの素人でもかまわないのでしょうか。

 もちろんです。昨年4月に実験的に職人育成に取り組んできたのですが、明治大学建築学部から新卒の女の子が入ってきてくれて今現場で大工をしています。本当に一生懸命。活躍してくれていますよ。今少しずつ問い合わせが来ているのですが、大学生からの相談もあります。内定が決まっているけれど、リノベーションにも関心があるので説明会に参加したいという話もありました。

インテリックス空間設計 インテリックスのマンションリノベーション現場で大工として活躍する女性の職人インテリックスのマンションリノベーション現場で大工として活躍する女性の職人。
藤木副社長は「若者はもちろん、子育てをひと段落終えて手に職をつけたいというママさんでもOK」と新しいタイプの職人になりたい人を募集したいと話す。

職人になりたくない理由

――大学を出て職人になる、というケースはなかなか珍しい。どうしてリノベカレッジにはそのような方の問い合わせがくると思いますか。

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