大建工業 播磨哲男 取締役常務執行役員
大建工業(大阪府大阪市)は昨年10月に中古マンションの買取再販会社パックシステム(東京都品川区)を子会社化した。パックシステムは主に都心部のマンションを買い取って、リフォームした後に売り出すビジネスを展開する。建材メーカーがこのような事業者を子会社化するケースは異例。なぜDAIKENは子会社化に踏み切ったのか。播磨哲男取締役常務執行役員に聞いた。
買取再販会社の子会社化の狙い語る
――狙いはどこにあるのでしょうか。
パックシステムはマンションの買取再販で約9億円、店舗改装リフォームで約2億円の売り上げがある会社です。マンションリノベ事業をもっと拡大していくということはもちろんなのですが、子会社化に至った理由はもっと「ものづくり」に関することです。
――「ものづくり」とは。
具体的に言うとマンションリノベーションに特化した商品開発をしていくためなんです。パックシステムの龍岡実社長と話をしているときにマンションのリノベに最適な建材を作る必要性をすごく感じました。それはなぜかというとマンションというのは戸建てとは大きく異なります。マンションは同じ棟内に人が住んでいますから、例えば工事中の音やゴミ処理により一層気をつけなければなりません。
ではDAIKENの商品がそのような場に最適か、そういう発想でものづくりができているか、知見があるか、というと必ずしも十分ではないと。だからパックシステムと一緒になってそのようなものを作っていこうとしているんです。すでにプロジェクトチームを作り開発陣と現場のもので動きだしています。
――例えば加工の際に大きな音が出ない建材などを作っていくということでしょうか。

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