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プラスワン、多能工育成学校を4月開校

プラスワン、多能工育成学校を4月開校

プラスワン
神田孝之 社長
1258号 (2017/03/28発行) 16面
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プラスワン 神田孝之 社長プラスワン 神田孝之 社長

「業界全体で職人の地位向上を目指したい」

 プラスワン(三重県津市)が、4月から、リフォーム工事向けの多能工職人を育成する学校を立ち上げる。リフォームでは、短い工期で大工、クロス、電気、設備、給排水と多くの職人が関わるが、慢性的な人不足の中、その手当てが深刻な課題となっている。"自らが多能工"と言う同社の神田孝之社長に、開校の目的等を聞いた。

若手のつもりが全員40歳オーバー

――4月に開校予定の職人学校は、どのような内容になりますか。

 最初は5人程度を対象に、大工工事と給排水、簡単な配管やクロス関係、あと簡単な設備など全般について、1日7時間、週に5日ずつ4週間で学びます。

 この約150時間は、キャリア形成促進助成金の対象となりますので、費用はそれを使えます。ただ、すでに営業していてそんなに休めない、といった方のためには、クロスだけ、大工工事だけなどに絞って5日間、10日間だけでも参加できるコースなども考えています。

――座学と実習の組み合わせになるのですか。

 座学は、部位の名前や構造といった基本から始めます。もちろん、リフォーム工事では重要な、事故防止に関わるリスクなどについても徹底的に学びます。実習は、学校に通えない方の宿泊施設も考えているんですが、その改装工事を体験してもらおうかと考えています。後輩のために部屋をつくるのは、現場で仕事をすることと同じですし、部屋も増えていって一石二鳥にもなりますので。

――多能工育成の学校のきっかけは。

 我々もみな、『若手』でやって来たんですけど、気が付けば僕も57歳、職人たちも全員40歳を超えていて...。でもその後継者っていうのが非常に少ないのですね。リフォーム工事では、専門の職人さんがたくさん必要になりますが、それを兼任できる多能工が一人いれば、ものすごく手配も楽ですし、発注ミスも減りますし、工程のロスも減ります。もちろん、職人不足っていう面も解消する。

 実は、私自身も大工って言いながらも、全部いろいろやって来た、多能工なんです。何でもやれてしまったら、本当に楽にできるので、そういう方を育てるのは、非常に大事だと痛感していました。

――今は、専門だけでは、難しい時代でしょうか。

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