長谷工リフォーム 河合英樹 社長
「首都圏は競争激化」、非マンションも強化へ
マンションデベロッパー大手の長谷工グループで、大規模修繕工事を行うのが長谷工リフォーム。マンション管理戸数35万戸という膨大なストックを背景に、「2020年には売上高500億円」と意気込む河合英樹社長に話を聞いた。
専有部リフォームは50億円
――前期売上高は364億円と、4.2%増でした。増収の要因は何でしょう。
今まで手薄だった関西エリアでの売り上げ数字が伸びてきたのが大きい。一方、首都圏の競争が激化しており、厳しい状況にあります。
ゼネコン、ゼネコンの子会社、大規模修繕の専業会社、さらにはマンション管理会社も参入してきている。大規模修繕ビジネス自体が注目されているように感じます。
このため、前年の計画だった400億円には届かなかった。
――首都圏だけでなく、全国的に競争が加速していきそうです。打開策は。
まずは専有部のリフォーム。年間の大規模改修の件数は360件ですが、専有部は4500件あります。全体で50億円分はあり、これを80億から100億円規模まで引き上げられると考えている。
大規模改修のタイミングでリフォームするわけですが、今のところ設備だけ交換するということが多い。しかし部屋丸ごとでやるケースでは、600万円以上になる。
こういったフルリフォームの割合を増やしていく。専有部リフォームを担当するインテリア部門は80人おり、女性が中心。今後は人数を増やし、件数も拡大していく。
さらに、学校や福祉施設の大規模修繕など、非マンション事業も本格化していく。
社員全員が営業マン
――今まで、マンション以外の修繕工事は行っていなかったのですか。

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