LIXIL 田口和敏 理事・リフォーム事業部長
サイトアクセス月60万、取次1%目標
LIXILのリフォーム新プロジェクト「リクシルPATTO(パッと)リフォーム」が順調な展開を見せている。商品代金と工事費用を含む総額を事前に表示し、ユーザーの困りごとを「簡単・早い・明朗」で解決するのが基本コンセプト。今後、商品対象をさらに拡充し、ユーザー目線のプラットフォーム構築を目指す。事業責任者である田口和敏理事・リフォーム事業部長にその戦略を聞いた。
全国同一サービス提供
――「PATTOリフォーム」が昨年10月にスタートして10カ月がたちました。手応えはどうですか。
私どもの想定以上ですね。サイトへのアクセスが、月に30万セッション数を大きく超え、40万セッション数も見えてきています。住まいの困りごとで、最初にやりたい少額のリフォームを頼めるところを探している人が存在していることは間違いない。それをどう顕在化するかが、このPATTOの役割だと思います。
――瀬戸欣哉氏が社長に就任後、BtoC向けとしては初の大掛かりなリフォーム戦略です。改めて、PATTOリフォームを立ち上げた目
的を教えてください。
私どもとしては需要のある層をターゲットにやっていくという優先順位の話です。ボトムラインというか需要の幅広い部分に関しては、うちの営業にしろ、うちのお客さんにしろ、接触回数が少なくて、優先順位を少し落としていたというのはありました。ただしそこが一番ボリュームゾーンであることは事実。マーケットがずっと平行線で、消費増税の時くらいしか上がらなくて、また落ちてずっとフラットみたいになってくると、そのボトムのラインをどうやって抑えるかというのは重要だということになったのです。
――本当はそこが重要と感じます。現在、登録している会社数は。
5月末時点で約3500社になりました。当社のFCに近い基準にして、基本的に納期や価格など全国同一のサービスを提供できる方々が登録しています。
マーケットインの発想
――玄関ドアと内窓の2商品からスタートし、その後ラインアップが増えました。
外窓、キッチンコンロ、キッチンレンジフード、キッチン水栓、トイレ、洗面台など22商品です。基本的に1日で工事が終わる商品が対象。省施工の商品群を充実させて、順次入れていく予定です。
業界的にファサード系の需要が作れていないので、そこをどう作るかが当社の課題でもあります。仮に塗装をサイディングに変えてもらうだけでも私どもにとっては需要が増えるし、内窓ではなく外窓を変えていただいた方が、ユーザーにとっても使い勝手がいいですし、当然単価も上がります。そういう需要環境は必要だと思います。
――理想的には、ユーザーの困りごとにすべて対応が可能だといいですね。御社で扱いがないガス給湯器を扱う予定はありますか。

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