ニッカホーム 榎戸欽治 会長
「メーカー」「客」「工事」が分かれる時代に
創立30周年を迎えた独立系大手リフォーム会社、ニッカホーム(愛知県名古屋市)。売上高260億円と、300億円のハードルが迫る中、これから市場をどう見るか。同社の榎戸欽治会長に今後の市場予測や、それに対する必要な心構えなどを聞いた。
新建材に自然の要素を入れるには
――御社が創業した30年前はちょうど弊紙の創刊時期とかぶります。その頃と比べ大分マーケットのイメージが変わってきました。
私が会社を創業した約30年前は、リフォームという言葉や概念が確立しておらず、建物の修理を営繕・修繕と呼んだ時代でした。そのくらいの小さな市場のなかで、リフォーム需要の拡大と共に専門会社が増え、そこにホームセンター、次に家電量販店が参入してきたというのが大まかな流れです。
ホームセンターが小工事、家電量販店がパック工事、ニトリなどの家具業界は家具を含めた提案型、無印良品に代表される雑貨関連は総合的なリフォームで住宅を演出するといったように、ここ数年で業界のすみ分けが進み市場を奪い合うといったことはないものの、リフォーム市場自体を伸ばすための新たな一手が見つかっていないというのが現状と思います。
――そのなかでずばり、次のリフォーム業界のトレンドとは。

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