パーク・コーポレーション、「青山フラワーマーケット」の緑化リノベ
パーク・コーポレーション Brand Manager 梅澤伸也 氏
青山フラワーマーケットを展開するパーク・コーポレーション(東京都港区)は、オフィスの緑化事業に力を入れている。同事業を担うparkERs(パーカーズ)は、2013年~16年の間に、事業部全体で242.2%、緑化デザインでは394.7%の成長を遂げている。人気の背景には緑化に対する企業のニーズ拡大があるという。Brand Managerの梅澤伸也氏に話を聞いた。
公園の一角居るような感覚になる会議室
家具はグリーンを設けることを前提に設計
4年で4倍の売り上げ
――昨4年で約4倍もの成長。以前と何が変わったのでしょうか。
数年前までは企業のイメージアップが主な目的で、装飾的な緑化が中心。エントランスや来客エリアには緑が多く見られましたが、執務室内は従来のままでた。けれども、最近は、社員のためにオフィスの環境改善を図る企業が増えてきています。これは優秀な社員を獲得するとともに、社員の1人あたりの生産性が重視されるようになってきたからだと思います。
デスク作業のストレスもグリーンで軽減
――必要に迫られて、企業側も緑化に積極的になってきたということですね。
はい。ただ、企業は営利組織。そこで、重要だったのが、グリーンの効果を具体的に示すこと。 そのために、パソナ・パナソニック ビジネスサービスと日本テレネットとの共同事業「COMORE BIZ」において、緑化の効能を数値化する研究を行い、結果を公表しました。
例えば、植物が目に入る環境ではアルファ波が増幅されストレスが軽減されるといったこと。それまでは、ショールームに招いたり、施工例を見せたりしても、「なんか良いよね」で終わることが多かった。特に、オフィスの場合、担当者から経営者に良さが伝わりにくい。けれども、グリーンを取り入れるメリットを数値化することで、"投資"として認識させることが可能になり、企業側の反応も変わってきました。
また、我々の根底には、「人は自然を求める」という考えがあります。人類の歴史の中で、都市生活を送っているのはわずか0.01%。文明は進化しても、身体はそのスピードに追いついておらず、知らず知らずにストレス状態になっているんです。
例えば、都会で暮らす人々が、休日にはこぞって山や海、公園など自然がある場所へ出掛けていることが、その証拠。現在は効率化を求めるあまり失っていますが、元来日本人には庭園をはじめとして、植物を愛(め)でる文化がありました。グリーンを取り入れたライフスタイルのニーズは必ずあるはず。
グリーンだけでなく、所々に散りばめられた花もポイント
――プランニングの面で従来と異なるのは。
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