-
岩手のリフォーム売上トップが陽だまり工房
-
店舗の人員増、分かりやすい価格表示で売上を18億円まで伸ばした
-
今年9月には仙台に出店し、初年度2.5億円を見込む
陽だまり工房 菊池大助 社長
岩手県のリフォーム売上高トップ企業が陽だまり工房(岩手県奥州市)だ。新築、不動産、飲食などを手掛けるパルコホールディングスのリフォーム専門会社である同社の前期売上高は18億円。9月、宮城県に初の県外出店を果たした同社の戦略を菊池大助社長に聞いた。
既存店、集客2割増も
――今期業績の進捗はいかがですか。
3月決算なのですが、18億5000万円あたりでの着地を見込んでいます。この数年間、採用を強化して営業マンを増やすことに成功してきており、受注件数は順調に拡大してきましたが、工事のキャパシティがここにきて限界に達してきています。工務、協力会社の体制の見直しが必要になってきていますね。
――集客はうまくいっているんですね。
そうなんです。例えば盛岡店であれば前期比で20%増で進んでいます。
――なぜ好調なのでしょうか。
店舗の人員体制を整えたことにより、来店するお客様への対応がスムーズになったことが挙げられます。従来は店長とベテランの2人体制だったのですが、店長と新卒3人、もしくはベテラン2人に新人2人の4人体制と、拠点あたりの人員を増やしました。
また、当番制で営業マンが一人は必ず店舗にいるようにしていますので、ふらっとした来店でも内容の濃い説明ができるんですよ。ありがたいことに平日でも1日1組は訪問アポイントまでつながりますね。
キッチンなどを多数展示する店内
価格をわかりやすく
――店舗を見ると、多数の水まわり商品が並んでいて、商品と工事費を別にした、価格の分かりやすさが目立ちます。
そういう分かりやすさをウリにしたリフォーム会社は岩手県にはあまりなかったので、他店に比べて価格に安心、納得していただけていると思います。また、商品そのものを見てもらいますので、設備だけの場合なら、その場でプレ提案まで持っていきます。
――工事の平均単価は120万円です。水まわり商品を低価格で販売するビジネスモデルにしては、単価が高いですよね。

最新記事
この記事を読んでいる方は、こんな記事を読んでいます。
- 1653号(2025/06/16発行)12面
- 1651号(2025/06/02発行)12面
- 1649号(2025/05/19発行)7面
- 1647号(2025/05/05発行)15面
- 1643号(2025/04/07発行)16面