スミタス 佐藤直樹 社長
中古住宅仲介とリフォーム事業を展開するスミタス(北海道札幌市)は、中古マンションのワンストップ商品「√S(ルートエス)」と、インスペクションを盛り込んだリフォームプラン「お住みつき」で、中古住宅流通の活性化を目指す。中古住宅の質の追求、住まう人の快適な暮らしに焦点を当て、売り上げは約35億円。佐藤直樹社長に聞いた。
12種類のデザイン
――BtoB向けネットワークとして「√S」と「お住みつき」を展開しています。それぞれの概要を教えてください。
「√S」は、中古マンションの物件探しからリフォーム、インテリア販売までをワンストップで提供するパッケージ商品です。リフォーム価格は定額制で平米10万円。プラス平米2万円でインテリアが付けられます。
最大の特徴は、骨組み状態のスケルトンにしてから販売する点。その後、「シャービーシック」「レトロ」「リゾート」など12種類のテーマ別のリノベーションデザインを選べます。
――内装も設備もないスケルトン状態からリノベーションを始めるのですね。
当社の扱う中古マンションは約半数が築25年を超えていますが、こうした古い中古マンションは、どうしても魅力が少なくて売りづらい。そこで、思い切ってスケルトンから作り直す商品を考えました。スケルトンにすることで、配管、ひび割れなどの躯体の状態も確認できますし、以前の居住者の生活感を一掃できるメリットもある。これを札幌で
スタートし、実績を積んでから2017年5月に「√S倶楽部」として全国展開を開始しました。
―― 倶楽部会員になれば、√Sを提供するためのノウハウをもらえる。
12通りのデザインのほか、材料の仕入れと施工ノウハウを提供します。加盟金は200万円で、月額が10万円。現在会員は18社です。不動産事業者が仲介の際にリフォームを付けたくて入会するケースが多いですが、デザインに弱い建築会社の入会も増えています。実績は、今年で√Sによる施工が20棟くらい。平均単価は約800万円で、粗利は約25〜27%です。
安心・安全な住宅を
――「お住みつき」を提供する「お住みつき倶楽部」の概要は。

最新記事
この記事を読んでいる方は、こんな記事を読んでいます。
- 1655号(2025/07/07発行)17面
- 1653号(2025/06/16発行)12面
- 1651号(2025/06/02発行)12面
- 1649号(2025/05/19発行)7面
- 1647号(2025/05/05発行)15面