漫画『魔法のリノベ』
今、ひそかにリフォーム、リノベーション業界で話題を集めている漫画がある。それが双葉社から発行されている『魔法のリノベ』。家族で経営する工務店を舞台に奮闘するプランナーの男女と、家と家族に悩みを抱える施主を描くこの作品。作者である星崎真紀先生に、作品誕生秘話、そして漫画家の視点から見たこの仕事の魅力を聞いた。
『魔法のリノベ』とは?
双葉社が発行する主婦向け漫画雑誌「JOUR」に連載されている漫画。家族経営のまるふく工務店を舞台に、女性に甘く気弱な長男・玄之介と、大手ビルダーから転職してきた小梅のコンビの活躍を描く。毎回家と家族の問題を抱える施主の要望を、リノベーションならではの提案で解決していくのが見どころ。現在2巻まで発行されており、2018年3月17日には3巻が発売された。
引退やめるほど惹かれた「リノベの仕事」
―― 星崎先生は漫画家歴38年の大ベテラン。なぜ今回、リノベーションを題材にした漫画を描こうと思ったんですか?
実は、もう引退かな、ということも考えていました。そんなときガーデンリフォームをしたんですね。何件か相見積もりをしたんですが、そこで会社によってプレゼンの仕方が違って「リフォームの営業って面白いな」と感じました。
ちょうど読み切りの仕事が来たときに、もうこのリフォームの仕事しか思いつかなかった。私自身リフォームの経験も資格も何もないけど、夫から「漫画家として、お客さんや営業側の人物たちの物語は描けるんじゃないの」と背中を押されたこともあって、じゃあやってみようと。
「明確なモデルはいないが、プレゼンを受けた営業のある男女ペアを参考にした」と話す星崎先生。小梅、玄之介はあなたかも知れない。
――「魔法のリノベ」は、施主の家と家族の問題がリンクしていて、この両方を解決するのが毎回見どころになっています。話はどのように考えていくのですか?
まず話を考える前に、ビフォアーの図面を自分で引いて、そこから話を考えていきます。
――自分で図面引いてるんですか!確かに巻末に、ビフォー・アフターの図面が載ってます。

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