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【買取再販年間販売戸数ランキング2018・注目企業インタビュー】5年連続1位カチタス、「中古を求める人は価格重視」

カチタス
新井健資 社長
1322号 (2018/07/30発行) 2面
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要約すると

・買取再販ランキングトップのカチタス、新井健資社長に戦略を聞いた
・ターゲット層は年収200万から500万、「買える値段」を重視する
・110店舗をつないで行う朝会でクレーム共有し、品質の高い家を目指す


カチタス 新井健資 社長カチタス 新井健資 社長

平均価格1350万円「買える値段」が最重要

 今回の買取再販ランキングでトップとなった企業がカチタス(群馬県桐生市)だ。同社では年間、3692戸ものリフォーム済み中古住宅を販売している。新築でもこれだけの数をこなすのは難しいにもかかわらず、同社は中古で実現。割安なリフォーム済み中古住宅を生み出し続けられる戦略について、新井健資社長に聞いた。

138万世帯が対象

――物件の平均価格は1350万円。土地込みでこの価格です。この「安さ」は他社にはない特徴の1つですが、重要な戦略なのでしょうか。

 重要です。私どものターゲットは地方の方で、主に年収200万~500万円の方々。数でいうと約900万世帯あります。そのうち、賃貸の世帯数は333万で、自分の家を持ちたいと思っている層は138万世帯いるとみます。ここが主要ターゲット。このような層にとって買いやすい家と考えた場合、値段の安さは重要です。

――家は欲しいが新築は高くて手が出ない、と思っている方も多い層だと思います。しかし、1350万円ならそこまで抵抗感のない値段ですね。

 実際に35年の住宅ローンを組むと、月々3万9197円の支払いで済みます。これは、今住んでいる家賃と同等か、それ以下が多い。実は、物件を仕入れてリフォームして売り出すというのがこのビジネスの特徴ですが、最初に売価を決めるんですね。そこから、いくらリフォームにかけられるか、欲しい利益などを考えていく。そうなると、仕入れ価格を調整しなければならなくなります。

――粗利益としてはどれくらいを想定しているのでしょう。

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