・住宅設備のネット販売するサンワカンパニーの山根社長に今後の展望を聞いた
・家の丸ごと販売を構想し、6000点ある商品の多様化を目指す
・2027年に売上1000億円、あるいは100億円の営業利益を出すことが目標
サンワカンパニー 山根太郎 社長
6000点をワンプライスで
ネットで住宅設備・建材を販売するサンワカンパニー(大阪府大阪市)。今年4月に行われたミラノサローネ国際家具見本市では、8種のコンパクトキッチンを展示し、日本企業で初めて「ミラノサローネ・アワード」を受賞。2018年9月期の売上高は93億円で過去最高を更新した。山根太郎社長にビジネスモデルや今後の展望を聞いた。
満足できるユーザー体験を
――プロにもエンドユーザーにも同じ価格で販売するというビジネスモデルです。あらためてワンプライスで展開する理由を聞かせてください。
家を建てた人の中には「次に家を建てるなら価格の透明性と納得感を重要視したい」と感じる人が多いです。つまり今は納得感がなく、言い値になっている。ワンプライスというのは、価格の透明性の方法論であって、ワンプライスにこだわっているわけではないのです。価格を明瞭化して、消費者に納得してもらうための一つの手段です。
――ユーザーの不信感を解消していくことが必要ですね。
私たちはワンプライスであることによって、プロの工務店の方とけんかするつもりはなくて、向いている方向は一緒だと思うのです。ユーザーの納得感を一緒に獲得して、業界自体を大きくしていきたい。結局、今のユーザー体験だともう建てたくないと思ってしまう。
サンワカンパニーの商品を扱っているだけで成約率が上がると言ってくださる工務店さんもあります。価格の透明性があり、施主支給も認めてくれる会社なのだという納得感が出るのではないかと思います。
――家を建てる際のユーザー体験にはどんな問題があると思いますか。

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