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【社長インタビュー・富建の人材育成】軍隊式教育システムを導入 多能工をeラーニングで育成

富建
原田 岳 社長
1375号 (2019/09/02発行) 19面
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富建 原田 岳 社長富建 原田 岳 社長

《プロフィール》
1979年 大阪府大阪市生まれ 2011年 海上自衛隊退職 2011年 富建入社 2015年 専務取締役就任 2016年 代表取締役専務就任 2018年 代表取締役社長就任

 木材・建材の流通を中心に、屋根、サッシ、空調などの工事も行う富建(長崎県大村市)。軍隊式の教育、職人育成法を取り入れることで、人材による他社との差別化を図っている。全体売上は約27億円。元航空自衛隊幹部という異色の経歴を持つ原田岳社長に、その教育と職人育成手法について聞いた。

人で差をつける

―― 代表になられて、社員教育と職人の育成に力を入れられているそうですね。

 社員育成については、目指すのは、工務店さん相手に「話が分かる」社員を育てることです。同業他社との差別化を考えたとき、商品での差別化は難しいので、売る「人」で差をつけようと考えました。教育制度を開始して3年目になります。

――具体的にはどういった教育をされるのですか。

 年間計画を立て、テキストも相当な種類の中から厳選しています。木材、サッシ、住設、外装、エネルギーといった各種コースを用意し、所属を問わず、ほとんどの社員に最低1コースを選択させます。授業の頻度は月に1回、時間は平均2~4時間程度で座学と実習を行います。実習では3坪の躯体を用意し、実際に断熱ボードを張ったり、屋根を葺くところまで経験させます。

メーカーマニュアル順守

――職人育成のほうはどうでしょう。

 従来の職人とは違う人材、という意味で、当社では職人をエンジニアと呼んでいます。分かりやすく言えば多能工なのですが、大きな特徴は、経験則で動くのではなく、メーカーのマニュアルに従わせること。これは自衛隊でもそうで、飛行機の整備は必ずマニュアルに従う。厳しい品質試験をクリアした上でのマニュアルには確かな説得力がありますから。

――エンジニアはどのように育成を。

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