北洲 村上ひろみ 社長
非住宅リノベも視野に
住宅産業が新築からリフォームへとシフトする中、建材、設備の流通事業者はこれからどのような戦略を描くのか。建材販売事業者のトップにインタビューし、これからの戦略を探る。第1回目は宮城、岩手エリアを地盤に建材販売、住宅事業を手掛ける北洲(宮城県富谷市)の村上ひろみ社長だ。
【聞き手/編集長 金子裕介】
デザインより室温
――北洲は1958年に建築資材の販売会社として創業し、1979年からは住宅事業にも参入しています。2005年に既存住宅検診センターを立ち上げました。家づくりの会社としても地元で存在感があります。最近はリノベーションにも注力していますが、どんな点を自社の独自性だと考えていますか。
断熱、耐震といった性能向上リノベーションが我が社の立ち位置です。人生100年と言われる時代、健康でいられる時間、「健康寿命」をいかに延ばしていくかが大事だと思っていまして、ユーザーの方も特に気にされていることだと思います。健康のために重要なのは室温。WHO(世界保健機関)でも18度以上が強く推奨されています。家の断熱性能を高め、「健康を保つ18度を確保する住まい」を提供していきたいと思っています。
――最近は家を断熱化すると病気にかかりにくくなるというデータが増えてきています。しかし、多くの既存住宅の断熱性能は十分でありません。

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