オリバー 小川博司 社長
他地域で通用するモデル証明
リフォーム、外装リフォーム、新築・不動産の3事業を展開するオリバー(富山県富山市)が、外装専門の直営店「GAISO(ガイソー)」を東京都足立区へ出店したのが3年前。北陸を中心に全国へボランタリーチェーンを展開し着実に売り上げを伸ばしてきた同社が、激戦区とされる首都圏に直営店を出した理由、事業の現状を小川博司社長に聞いた。
【聞き手/報道部長 福田善紀】
「難しい」地域にあえて直営店を出店
――会社全体売上は前期30億円、今期36億円予定と順調に推移しています。地元密着の企業というイメージがありますが、以前から東京へ直営店を出すお考えはあったのですか。
いえ、ありませんでした。もともと富山を中心に北陸地域に根ざした、地域密着型の事業展開を行なっています。それにもかかわらず首都圏に直営店を出した理由は、2つあります。
1つ目の理由は、現在展開中の外装リフォームのボランタリーチェーン「GAISO( ガイソー)」の加盟店に提供するビジネスモデルが、首都圏でも通用することを示す必要があったことです。
「ガイソー」は、5年前からオリジナル塗料や営業マニュアル、施工、集客やブランディングなどトータルパッケージを、全国の加盟店へ提供しています。確立されたガイソーブランドといえるもので、常に精度に磨きをかけており、この通りに事業を進めれば必ず結果を出せます。
ところが、「北陸、富山だからこそ通用するビジネスモデルなのでは」という声が出てきました。特定地域に限らず、全国に通じるスタンダードモデルなのですが、それを証明する必要に迫られたのです。そこであえて激戦区とされる東京に直営店を出し、そこで結果が出れば理解が得られると考えました。
2つ目の理由は、そのタイミングで富山に開業した北陸新幹線です。北陸と首都圏のアクセスが格段に良くなったので、直営店の首都圏進出を決断しました。
――足立店の業績はいかがですか。

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