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【朝日ウッドテック社長インタビュー】「圧倒的な木質感のある床材を」

朝日ウッドテック
海堀哲也 社長
1392号 (2019/01/13発行) 15面
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朝日ウッドテック 海堀哲也 社長朝日ウッドテック 海堀哲也 社長

《プロフィール》
昭和35年11月、大阪府豊中市生まれ。昭和58年3月、神戸大学経済学部卒業。
平成7年4月、朝日ウッドテック入社。
平成15年6月、代表取締役専務生産本部長に就任。
平成21年4月、代表取締役専務営業本部長に就任。
平成28年6月、代表取締役社長に就任。

かつての稼ぎ頭、「壁材」に回復の兆し

 「圧倒的な木質感が感じられるフローリング、これが他社にはない最大の強み」。こう語るのは木質建材メーカー大手の朝日ウッドテック(大阪府大阪市)の海堀哲也社長。天然木の挽き板、突き板を使った主力床材の「ライブナチュラル」「ライブナチュラルプレミアム」を強化する一方で、壁材の強化も図る。さらに、リフォーム事業者の経営をサポートする新たなコミュニティ作りにもチャレンジし始めた。

【聞き手/編集長 金子裕介】

クロスに追いやられた

――本紙ではリフォーム営業マン・プランナーに聞くおすすめ建材「リフォーム大賞」という企画をやっていますが、床材では「ライブナチュラルシリーズ」の人気は高いです。売れ行きは伸びていますか。

 ライブナチュラルと、よりグレードの高いライブナチュラルプレミアムがあるのですが、この2つが床で今一番力を入れて売っている商品です。ただ最近は壁の商品も使われてきたんです。「the wall(ザウォール)」(写真 1)というブランド名の商品で、これが伸びてきてますね。まだ床に比べたら小さいですけど、伸び率では前年を上回っています。床は11月、12月はマイナスという感じなんですが、壁は良い。

★壁材「the wall」朝日ウッドテック 壁材「the wall」

――床だけでなく「壁」にも木を使ってほしいと。

 全部を木に、というより、一部分だけに使っていただく感じですね。

――今日は「床」の話になると思ったのですが、なぜ今「壁」を強化しようと。

 元々は壁の会社だったんですよ。昔の家って、会議室とか、家もそうですけど、壁は木、床はカーペットでしたよね。朝日特殊合板(1952年設立、旧社名)時代は壁材が成長を支えていたのですが、どんどんと壁がクロスに変わっていったわけです。同時に、カーペットはダニ問題などがクローズアップされて、フローリングに代わっていった。そこを上手く切り替えられたから生き残れたんです。

――主力だった壁がクロスに押され、床は急にチャンスが転がり込んできた。

 もう壁なんてクロスに押されるどころか、完全に追いやられてしまって。かつて月20万枚作っていたものが、5000~6000に落ちて、今また1万くらいに戻ってきたという感じですね。

――かつての主役の「壁」がまた表舞台に。

 フロアがまたカーペットに代わったら怖いんですけどね(笑)。ただ思うのは内装建材は多様化していくということなんだと思いますね。自分で塗料を塗る人もいますし、漆喰なんかもあります。リフォームの場合、改めて自分で内装を考えると思うんですが、その時に、木もあるんだ、漆喰もあるんだとなるんだと思います。

高グレードの床が伸びる

――主力の床材は「ライブナチュラル」とそれよりグレードの高い「ライブナチュラルプレミアム」の2種類ですね。今売り上げのうちどれくらいが床材ですか。

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