ホームプロ 尾崎泰三 社長
住宅へのあらゆる物差し変化
今年2月に20周年を迎えたリフォームマッチングサイトのホームプロ(東京都中央区)は、成約率をさらにアップさせる施策に乗り出す。リフォームポータルサイトでトップクラスの集客力を誇る同サイトが、成約率アップの軸に据えるものは何か―――。尾崎泰三社長に、具体的な取り組みと今後の展望を聞いた。
【聞き手/報道部長 福田善紀】
選択肢を提示できない会社は苦戦
――コロナの影響はいかがですか?
昨年4月の緊急事態宣言下では、問い合わせ数も成約数も前年比で半減近くまで下がりましたが、6月~7月にはほぼ100% に回復しました。背景として考えられるのは2つで、1つは緊急事態宣言で止まっていた需要が動き出したこと。もう1つは在宅時間が増えたことで、今まではリフォームをしなかった層から、家時間を充実させたいという新たな需要が生まれたことです。
――エリアによる傾向の違いなどはありましたか?
エリアによる違いはあまり感じませんが、ニーズの変化に対応できた会社は比較的傷が浅かったという印象です。たとえば、非対面での対応です。オンラインという選択肢がない時点で検討対象から外すというお客様が増えているので、そうした感覚を掴めなかった会社はやはり苦労されています。
――オンラインを導入されない会社には、何か理由があるのでしょうか。
「してほしい」という声が聞こえてこないから、ニーズがないと結論付けている方が少なくないのではないでしょうか。でもお客様からすれば「オンライン相談できないんですか?」と持ち掛けてまで、その会社にこだわる理由はない。要は、問い合わせ前の段階で検討対象から外されているから、声が聞こえてこないだけです。ライフスタイルが大きく変化した今、住宅に関わるあらゆる物差しが変わってきている。そうした変化に柔軟に対応していかないと、ビジネスチャンスを逃しますよね。
商談の質向上に注力
――その柔軟な対応へのサポートなどが昨年の社長就任後の施策ですね。
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