ポート 春日博文 代表取締役社長CEO
バーティカルメディアの運営を行うマザーズ上場会社、ポート(東京新宿区)が2020年に外壁塗装のポータルサイト「外壁塗装の窓口」を買収、リフォーム事業に本格参入した。将来的に外壁塗装の流通総額100億円を目指し、大規模修繕事業への参入も進めていくと話す春日博文代表取締役社長CEOにこれからの戦略を聞いた。
【聞き手/報道部長 福田善紀】
外壁塗装に特化したサイトを意識
――御社が昨年「外壁塗装の窓口」を買収したきっかけは何でしたか。
弊社はもともと就活や金融に関するメディアをメインにしていましたが、かねてから新規参入するメディアのジャンルを考えており、リフォーム業界は以前から注目していました。
メディアには、ユーザーと事業者をマッチングさせるコンテンツ、そして情報自体の流動性が高くなく、資産化していきやすいジャンルのコンテンツがあります。そうした中、産業自体の流動性が高くない領域でマッチングビジネスを掛け合わせればいいのでは...と考えました。一度作ったコンテンツが、数年にわたってそのノウハウがいきわたり、資産化し続けることができるという意味では、リフォーム業界は相性がいいと思いました。
――御社の場合、リフォーム業界の中でも、さらに特化した外壁塗装へ参入されました。リフォーム業界全体へ、というよりは、最初から外壁塗装に絞ってという考えだったのですか。
リフォーム業界全体をカバーしようとすると、関連ユーザーを集めるのも事業者を集めるのも大変だと思ったので「外壁塗装」の領域に特化した専門サイトを意識しました。
住宅市場動向調査の報告書によると、外壁塗装は2017年度と2018年度の工事実績で、売り上げランキングがナンバーワンでした。「リフォームをする人=外壁塗装をする人」と定義してもいいのではないかと。外壁塗装を行う人のリストを獲得すれば、リフォームする会員リストをすべて獲得できるのではないかと判断したわけです。
加盟店が増加により ユーザー側の支持獲得
――実際に「外壁塗装の窓口」へ掲載している実績はどのぐらいでしょうか。

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