ツクルバ、企業と消費者目線のリノベーション 脱「業者都合」の買取再販サポート始まる
ツクルバ
取締役COO 北原寛司 氏(左)
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執行役員 事業開発担当 山田悠太郎 氏(右)
首都圏の中古マンションの成約戸数が2016年から新築マンション発売戸数を上回るなど、中古住宅マーケットが活況だ。特に事業者が物件を購入し、リノベーション後に販売する買取再販は、消費者ニーズもあって年々拡大。流通促進を担っているのが物件と買い手をつなぐマッチングサイトだが、ツクルバ(東京都目黒区)が運営する「cowcamo(以下、カウカモ)」は買取再販物件に特化した流通プラットフォームとして注目されている。サイトで取り引きされる売買額は今期270億円を見込み、年々増加傾向にある。取締役COOの北原寛司氏、執行役員で事業開発担当の山田悠太郎氏は再販事業者と共に消費者目線の物件を増やしていくと語る。
【聞き手/編集長 金子裕介】
カウカモは、ホームページやアプリでリノベーション物件情報を紹介し、ユーザー側は会員登録することで限定情報を閲覧しながら物件選びができる。同社のエージェント(不動産営業)が内見、引き渡しまで仲介する。2020年7月期の会員数は約19万人、取引件数432件、GMV(流通取引総額)は約195億円。
――サイト「カウカモ」が取り扱っている物件はすべて中古物件で、かつ改修済みの再販物件であることが、suumoやHOME'Sといった不動産サイトとは違います。具体的にどんなスペックの物件を取り扱っていますか。
北原 おおよそ平米単価80万~90万円、広さは60平米くらいで、平均築年数は30〜40年です。販売価格は5000万円ほど。首都圏の都区部と一部多摩地域と、東京から横浜の間の田園都市線、東横線沿線が多いですね。
――都心でファミリータイプとなると、新築ではもっと高いはず。リノベ物件であれば割安感があります。それらを一挙に見られる点は消費者にとって便利だと思います。購入者はどんな人たちですか。
北原 単身、DINKSの30代が中心で、ファミリー層は40〜50代もいらっしゃいます。
――物件情報は企業からの情報提供を元に紹介するわけですよね。どれくらいの事業者とお付き合いがあるのでしょうか。
北原 一度でもサイトに掲載させていただいた再販業者は約1000社になります。
――サイトを見ると、何でもかんでも載せているというよりは、厳選されているように感じます。しかもトップに載っているような物件は取材レポートまで付いています。何か掲載条件があるのでしょうか。
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