プレステージ 矢野義信 社長
郊外物件は明るい内装、都内はシックに
昨年8月から買取再販を始めたプレステージ(東京都千代田区)は、半年で42戸の販売を達成した。前期売上高は11億円で、今期は30億円を目指している。新進気鋭の買取再販会社の戦略を、矢野義信社長に聞いた。
【聞き手/編集部 高田遥介】
仕入れ、改装は同担当者
――昨年から買取再販を開始されたと伺いました。
昨年の8月から始めて、3月末決算で仕入れ戸数は63戸で、うちリフォームを50件ほど、販売戸数は42件を達成しました。
一都三県の中古マンションを軸に、ファミリー層など一次取得者をターゲットにしています。できるだけ、新耐震基準の物件を仕入れたいと考えています。
物件購入から販売までのスパンは4カ月で、販売開始から契約までは1カ月以内がほとんどです。
――一都三県となると、仕入れ単価、販売単価も高いと思います。
今のところ、仕入れの平均単価は2000万~2500万円、リフォーム平均単価は500万円ほどで、販売平均単価は3000万~3500万円です。値段の目安ですが、住宅ローンで月10万円になるような値段です。新耐震以降の60平米以上、ファミリー物件をメインに購入、仕入れて、リフォームします。徒歩圏を念頭に、通常は徒歩10分以内、郊外は15分以内です。
旧耐震なら間取り変更も行いますね。
――リフォームで心がけていることはありますか。
リフォームで心がけているのは、エリア特性とコスト。例えば、都内から離れた郊外なら少し明るい内装、逆に都内中心部ならシックな内装にするなどです。水まわりは全て取り替えますが、価格帯は普及価格帯に抑えるようにします。流行りのデザインが、どこでも通じるわけではありません。
4月現在、営業マンは6人おりますが、仕入れからリフォームの現場管理まで同じ営業マンが担当しています。
水まわりも新たにし、古さをなくして販売につなげる
――一気通貫と呼ばれるシステムですね。普通、買取再販会社では仕入れや販売、リフォームなどは分業する会社が多いです。

最新記事
この記事を読んでいる方は、こんな記事を読んでいます。
- 1653号(2025/06/16発行)12面
- 1651号(2025/06/02発行)12面
- 1649号(2025/05/19発行)7面
- 1647号(2025/05/05発行)15面
- 1643号(2025/04/07発行)16面