ニッカホーム西日本 大隅直哉 代表
総合リフォーム店トップのニッカホーム(愛知県名古屋市)は2021年7月、ロサンゼルスに現地法人「Nikka U.S.A/Corp」を立ち上げた。責任者に就任したのは、ニッカホーム西日本代表の大隅直哉氏。「リフォームが専門店化しているアメリカでは、細かな工事を一括して受けられる会社がない。ニーズは感じています」と話す大隅代表に、海外進出のきっかけや今後の展望を聞いた。
【聞き手/報道部長 福田善紀】
憧れだった海外進出。「やってみるか」で現実に
――海外進出とは驚きました。以前から考えられていたのですか?
そういうわけではないのですが、いろいろなタイミングがかみ合いました。最初は、コロナで考える時間ができたから、マーケティング視点で世界のリフォーム状況を調べていただけ。そこで、家に対する想いが国ごとに違うこと、その中でアメリカは日本に近い感覚を持っている国だと気づきました。「いつかアメリカに進出できたらいいな」と憧れのような気持ちは生まれましたが、実現は全く考えていませんでした。
――何がきっかけになったのですか?
当社の榎戸会長です。昨年の5月にたまたま1日同行する機会があって、その際にポロッと「また誰か海外に挑戦しないかな」とつぶやかれたので、僕が調べたアメリカの住宅事情をかいつまんで話したのです。するとすぐに「やってみるか」という話になって。コロナで社会全体が足踏み状態でしたから、「こんなときこそ」という想いを持たれていたのかもしれません。
――昨年7月に法人を立ち上げられているので、そこからわずか2カ月で準備を整えたのですか?
めちゃくちゃ忙しかったですよ(笑)。国が変われば社内規定も変わるし、営業許可を取るにも勝手が違う。何より、日本の30倍くらい国土がある中で、どこに店をオープンさせるか悩みました。
――ロサンゼルスに決められた理由は?

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