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LIFE QUARTET、「常識を疑え」がブランド名に 100社加盟の住宅FC新展開へ

LIFE QUARTET
山本航聡 社長
1504号(2022/05/16発行)17面
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LIFE QUARTET 山本航聡 社長

LIFE QUARTET 山本航聡 社長

シンプルなデザインでコストを抑えながら、自然素材を活用した住宅フランチャイズ「WOODBOXパートナーズ」を運営するLIFE QUARTET(三重県津市)。先日行われた加盟店向けの総会で、定着していたブランド名「WOODBOX」を「UNSTANDARD(常識を疑え)」に変更する大胆なリブランディング案を発表した。すでに100社の加盟店を抱えるなか、新たな道に進んだその真意と具体的な取り組みについて、山本航聡社長に話を聞いた。

【聞き手/報道部長 福田善紀】

「住宅業界に新しい風を吹かせたい」という決意

――定着していた「WOODBOX」のブランドを捨てるというのは相当な覚悟だと思いますが、何がそうさせたのでしょうか。

これまで「WOODBOX」では、屋上ガーデンをつくったり、インテリアを西海岸系に寄せたり、その時々に合わせた提案をしてきました。それを4、5年続けてきて、全国的に反響が弱くなってきたんですね。新たな商品を作っても、ユーザーを取り巻く環境が変わっていなくて、そこにストーリーがないのでユーザーに共感してもらえないんです。良くも悪くもブランド名が浸透してしまった感がありました。ここで思い切ってWOODBOXの名称をやめて、一からまったく新しいブランドを立ち上げてしまおうと決めました。

――商品だけを単体で出すのではなく、ライフスタイルを前面に打ち出していくということでしょうか。

そうです。新ブランド名となる「UNSTANDARD( 常識を疑え)」の通り、アンスタンダードな人たちに、アンスタンダードな暮らしを提案する。そうなると、人をデザインするわけなので、おのずと、家そのもののデザインにこだわる必要はなくてシンプルで良いと。新築・リフォームを問わず、住宅業界では異色の概念かもしれませんが、こういった考え方を浸透させることで、新たな風を吹かせていきたいという思いです。

LIFE QUARTET 総会

ライフスタイルで自在に変化する家づくり

――「ライフスタイルを売る」とは、具体的にどういうことなのでしょう?

僕らは「ライフ・イズ・カラフル」というタグラインを設けていて、それに掛けています。わかりやすく言えば、カラーでライフスタイルを固めるということ。あなたの好きな色は?と聞いて、黄色ならナチュラル、青なら地中海、黒ならインダストリアルとか。インダストリアルだとしたら、こんな生活や趣味があって、こんな生活をしていて、家族構成はこうで、というイメージモデルがあって、そこに寄せていく感じ。家のデザインではなく、暮らしから入っていこうということです。それをメディアで発信して、暮らしから住まいをイメージしてもらいます。

――今後、さまざまなコラボ商品を出すなかで、第1段の社外取締役とのコラボは間取りも自由に変えていけるものもあると聞きました。

4畳半のグリッドを組み合わせて空間を作るものです。今回のコロナ禍のような想定外のことや、家族のライフスタイルの変化も組み合わせて、より簡単に「ライフ・イズ・カラフル」を叶えていける。自分らしいライフスタイルを、世の中と自分たちの変化と掛け合わせるイメージです。たとえば、子供が小さなときはウッドデッキだったところを、柱と壁を立てて暖炉のあるスペースを作るというような。なるべく簡単に、素地を生かしたようなパーツを組み合わせていけます。

通常、営業マンが図面を引くのは難しいですが、レゴを見せながらだと顧客にわかりやすく提案できる。「住宅はエンターテインメントだ」という感覚で家づくりをしていきます。

この記事の関連キーワード : LIFE QUARTET インタビュー フランチャイズ 自然素材

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