fujitacaリノベーションの屋号でリノベーション事業を手掛ける藤孝建設(東京都杉並区)。「ちょっとオシャレで、暮らしやすい」をテーマにした集客と提案により、約85%という成約率を実現。世代で異なるコミュニケーションというアプローチから事業を創造した佐藤創史代表と阿部哲副代表に、事業成功の秘訣や今後の展望を聞いた。
世代間ギャップから事業構築
「異業種出身のZ世代」参入で変化
佐藤創史代表(右)と阿部哲副代表
── 施工会社の立場からリノベーション事業を開始したそうですね。
佐藤 2014年頃に、親がやっていた工務店を継いでから、少しずつ事業を開始しましたが、当時はBtoBがほとんどでした。3年ほど前に副代表の阿部が入ってきたのですが、彼が業界未経験だったんですね。業界を知らない彼が見たリノベ業界について教えてもらい、どう顧客を獲得していくかを、設計担当の田中と3人で話し合って、事業構築していきました。
── 阿部さんが異業種から入った際、どんな点が気になったでしょうか。
阿部 もともと人材コンサルティング会社にいたのですが、一番気になったのが世代間ギャップですね。私が今27歳、佐藤も田中も40代、2人と10歳以上離れていて、キャリアに関するバックグラウンドが違いました。私はやりたいことをやろう、個性を出そうというマインドで、佐藤や田中は、限られた環境の中で言われたことをしっかりやろうといった考え方だったのです。仕事の獲得方法や、顧客とコミュニケーションを取る時に何を合意すべきかというプロセスが違うわけです。そこで、今の時代を俯瞰して見た時に、お客様とどういうコミュニケーションを取らなければいけないかというところからスタートしました。

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