【TOTOリモデルクラブ30周年記念1】久我元常務「加盟店と安心を追い求める」
TOTOリモデルクラブが今年30周年を迎えた。同クラブはエンドユーザーのリフォーム相談に特化した地域密着型組織で、全国の加盟店は約5000店。メンバーの自主性を重んじるボランタリーチェーン(VC)で、その象徴が全国に約100カ所ある「リモデルクラブ店会」だ。同クラブの歴史と次代に向けた新たなクラブのあり方について、TOTO(福岡県北九州市)取締役常務執行役員(※)・久我俊哉氏に話を聞いた。
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取締役 常務執行役員※
久我俊哉氏
加盟店に「寄り添う」
──TOTOリモデルクラブの発足30周年を迎え、改めてクラブ発足の経緯を教えてください。
最大の狙いは旧体質からの転換でした。1990年代のバブル崩壊時に新築の売り上げが一気に落ち、当時新築のシェアが大きかった当社も経営が厳しくなった。それを機に新築需要に依存しない経営体質を模索するなかで、リフォームに力を入れ始めたという流れです。ただ、80年代から地元の水道工事業者に研修をしたり、元請けになってもらったりという活動は行っていた。その素地に、経営体質の刷新のタイミングが一致したということですね。
──リモデルクラブはVCであることが特徴的ですね。その意義はどこにあると思われますか。
加盟店はそれぞれに地域のお客様の要望に応えることを大切にしています。私どもはその姿勢を尊重したいので、ボランタリーという形が合っている。TOTOとつながっていること自体はユーザーの安心に資すると思いますが、加盟店には当社製品の販売にこだわらず、何より地域で信頼される店になってもらいたい。それは「お客様満足の追求」というTOTOの企業精神にも適う願いです。

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