オリエンタル塗料工業(大阪府大阪市)は、1963年の創業以来、60年以上にわたり住宅用屋根塗料の開発製造一筋で成長を続けてきた。同社の最大の特徴は、下塗りが不要なシーラーレス塗料の開発と製造。シーラーレスでありながら耐候性が高く職人や施主から支持を集めている。工程短縮により人工費の削減も可能で、持続可能性や省力化にも貢献度が高い。他社が真似できない開発の経緯と強みについて、橋本安光社長に聞いた。
シーラーレスでも高い耐候性
瓦向けから始まった「下塗り不要」の強み
シーラ―・プライマーが不要の塗料を展開
──下塗りが不要な塗料は創業時から開発されたのでしょうか。
創業当初、九州や四国にあるセメントやコンクリート瓦を作っている会社向けに、新品の瓦に直接着色する塗料を作ってほしいと依頼を受けて、下地なしで塗れる塗料を作っていました。徐々にそれがなくなり、その技術を応用した塗り替え用の塗料として、30年ほど前に他社にはない下塗りなしのシーラーレス塗料を開発して改良を重ねています。戸建てや工場屋根では、洗浄に下塗りと上塗り2回の合計3工程が主流ですが、上塗りだけの2工程で終わります。広範囲の工場屋根でも、洗浄して乾けばすぐに塗装ができるのと、密着性能が非常に優れていて剥離などのトラブルが少ないことから選んでいただいています。
──シーラーレスとその他の塗料との具体的な違いを教えてください。
この記事の関連キーワード : オリエンタル塗料工業 塗料 屋根 屋根塗料 開発
最新記事
- 1627号(2024/12/02発行)17面
- 1625号(2024/11/18発行)18面
- 1624号(2024/11/11発行)18面
- 1622号(2024/10/28発行)19面
- 1622号(2024/10/28発行)11面