野村不動産リフォーム 山本成幸社長
マンションモデルルームなどでPR活動開始
野村不動産グループがリフォーム事業の本格強化を進めている。そのため、グループ内でリフォーム事業を担う野村不動産リフォーム(東京都新宿区)では、全体戦略の再構築に向け、野村不動産で取締役常務執行役員を務める山本成幸氏がこの6月、取締役社長に就任。ブランド化やOB顧客対応など今後の戦略を新社長の山本氏に聞いた。
新社長体制がスタート
―――昨年度は約40名の大幅増員と共に売り上げは前年度比4割増の27億円と躍進の1年でした。今期はどのような戦略をお考えですか。
今期につきましては私が社長1年目ですので、大幅な人の増員はせずに会社の体制を整え直し、次に躍進する段階と考えています。ただ、売り上げは前期の実績以上、10%から20%増ぐらいは狙っていきます。
―――体制を整えるというのは、具体的にどのようなことを行う予定でしょうか。
実は私、野村不動産の住宅事業の副本部長も兼務しており、要はホールディングス全体で、住宅事業をどう展開していくのか、リフォームをどう位置付けていこうかと考えている途中なんです。野村不動産リフォームは、管理を行う野村リビングサポートと、流通事業を担う野村不動産アーバンネットが出資して作った会社なんですね。それが、この6月末に株式を野村不動産ホールディングスに移したわけです。今は野村不動産ホールディングスの100%子会社ですから、規模は違いますが、位置付けはリビングサポートとアーバンネットとの親子関係から、並列関係になりました。
野村不動産の住宅事業部と、この3社が、どう連携を取りながらシナジー効果を出すかが、グループ全体の課題なんです。野村不動産の住宅を買ったお客様をリフォームの基盤とする時に、今の体制がニーズに応えられているか、提供する商品やサービスを今一度しっかり構築していくべきじゃないかと考えています。
―――野村不動産ならではのリフォームを追求するのですね。
リフォーム業界のプレーヤーをみると生い立ちが、住設メーカー、ハウスメーカー、デベロッパーとありますが、じゃあ野村不動産リフォームとしてどこにフォーカスしていけばいいのか。野村不動産グループのリフォーム会社らしさといいますか、強みはどこかを考え直したいと思っています。
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