サンプロ 青柳弘昭社長
リフォーム×新築×不動産によるシナジー効果
長野県塩尻市という地方都市に拠点を置きながら、1996年の創業以降、一度も減収になることなく増収を続けているリフォーム会社がある。その企業名はサンプロ。前期は15億2000万円の売上高を計上し、今期は22億円を予定する同社の青柳弘昭社長に成長の軌跡と将来戦略を聞いた。
内装職人からスタート
―――元々は職人から独立して事業を始められたそうですね。
最初は1人で個人事業として始めました。いわゆるクロス職人というか下請けの内装屋さんです。ただ、労働集約型の仕事ですから売り上げが限られましてね。利益幅を上げるためには元請けをしないといけないと。営業している中で、大家さんなどとつながりができ、徐々に受注が増えていきました。でも、元請けといっても当時はエンドユーザーではなく、BtoBでしたので、単価の主導権はなかったですね。
―――いつごろが転機だったのでしょう。
2002年です。しっかりしたオフィスを構えようと、本店を移転しました。それまでは、本当に細い路地にある10畳間の事務所だったのです。それで定番型のチラシなどにより少しずつ、手応えが出てきました。
2005年に新築事業開始
―――その後の2005年には新築事業を始めましたね。
元々、創業した時に新築、リフォーム、不動産を最終的に事業としてやろうという構想はあったんです。2005年の頃はリフォームというと修繕などのイメージが強くて、お客さんもリフォーム屋というだけですごく下に見てる雰囲気があるんです。その中で会社の対外的なポジションを上げたいと。新築住宅をブランディングして、リフォームの底上げをしようと考えたのです。それで、2006年にこの塩尻で220坪ほどの建物を借り、ショールームを作りました。
―――しかし、新築はハウスメーカーをはじめ先行する企業がありますから、ハードルが高いのではないですか。
だから、大手ハウスーメーカーさんにはできない家作りに取り組みました。1年間にできる棟数は限られますので、こだわりの家を作り、お客様にお披露目しながら、撮影をして2次利用していくと。そして2次利用しながらブランディングしていく循環をずっとやってきました。例えば当時はまだ行っているところが少なかったのですが、家具を入れて雑貨で飾りながら施工写真を上手に撮るということもしました。
店内では雑貨販売も実施

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