亀井製作所 亀井雅之 社長
ミニキッチンの草分け的存在の亀井製作所が、今年7月新たなライン「スマイルキッチンF」を投入した。既存の「賃貸・高齢者・セカンドキッチン・オフィス」の4本柱の基本コンセプトは継承しつつも、今までにはなかった新たな基軸を打ち出し、さらに市場拡大を図る亀井雅之社長に聞いた。
対話が生まれるミニキッチン
―――今回の「スマイルキッチンF」は、今まで「Repeat」ブランドで手掛けられてきたミニキッチンに比べると、非常にオープンな作りですね。どんな経緯で生まれたのでしょうか。
直接のきっかけは、昨年ドイツのケルンであったキッチン展です。結構、オープンなキッチンが多く出ていて、これからの傾向はこれだろう、と。うちでもずっと小っさいキッチンを作ってきましたけど、本格的にオープンなミニキッチンを作ったことがなかったんです。しかし、ケルンのキッチン展を見て、これからはこういうものを作らないかんと。
―――オープンな空間での対話やコミュニケーションを重視するということですか。
そう、もともとキッチンの仕事や料理ってなぜか壁向いてやっていて、どこかつまらない感じがありますよね。お母さんだって、子供がいれば子供のほうを向いて料理していたいし、離れたリビングで旦那さんが一人新聞を読んでるという構図もよろしくない。"こっちを向いてお料理する"、これが家族の成り立ちなんだと思います。
▲シニア世帯向け・セカンドキッチンとしての需要が見込めるコンパクトタイプ

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