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小泉、「流通」カテゴリにとらわれない経営を

小泉、「流通」カテゴリにとらわれない経営を

小泉
小泉 長坂紘司社長
1125号 (2014/06/17発行) 15面
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小泉 長坂紘司社長

小泉 長坂紘司社長

住設・管材販売で1400億円

住宅設備、管材の流通事業で年商1400億円を売り上げる小泉(東京都杉並区)。長坂紘司社長は、今後「ネットワークの拡大」「取扱商品の拡充」「プロショップの拠点増」を推進していく、と語る。

営業利益、44%増

 ―――「人・街・未来へ」を経営理念として流通事業を展開されています。
 今は主力の流通事業でグループ会社が9社あり、100カ所ほどの拠点があります。関東が中心ですが、西は静岡、北は仙台まで。2000人の社員がいます。

 ―――工務店・リフォーム店などの取引口座数はどれくらいありますか。
 約2万2000です。

 ―――前期はアベノミクス効果や消費税の駆け込み需要で、住宅業界は好業績の企業が相次ぎました。決算はいかがでしたか。
 営業利益が前年に比べて44%伸び、71億円でした。売上高は1400億円です。

 ―――売り上げの中で住宅系の割合は。
 7割程度です。住宅はリフォーム・リニューアルが非常に多い。

 ―――取り引きが多いメーカーといえばやはりTOTOですか。
 そうですね。TOTOからの仕入れ割合は16~17%。最近はLIXILも多くて2番目です。

 ―――消費税が上がり、住宅マーケットは今後、着工数の減少などが見込まれています。今後、どのような対策を打ち出していくのでしょうか。
 店舗を広げていきます。今のネットワークの範囲内でさらに15~20拠点くらい増やしたい。この範囲内を強くするため、M&Aも、できればやろうとしています。

 ―――住宅設備や管工機材以外の取り扱い商品は今後増やしていきますか。
 取り扱い商材の比率でいうと住設が4割、管材が2割、空調が3割くらいで、その他1割です。商材はさらに広げていこうと思っています。

 ―――具体的に今後強化していく分野は。
 次は電材。これは在庫が少なくて済みますので、店が小さくてもいい。木建は場所が必要ですからね。今は電材専門の店が5つあります。買った会社「綜合電材」の店舗が4つで、我が社独自のものが1つあります。

事業の幅を拡大

 ―――「エコサク」というエコ商材の提案システムを開発されましたね。これは給湯器やトイレなどをリフォームした場合、どれだけ光熱費が削減できるかがわかるので提案しやすいです。
 ようやく使える状態になってきました。よそからの評価も高いです。

 ―――プロの職人向けに住設・管財の販売を行う店舗「プロストック」も手掛けています。今、12店舗と拠点が増えてきていますね。
 今年はもっと増やしますよ。可及的速やかに30店舗くらいにしようとしています。この「プロストック」は取り扱いの商品の幅は狭くても、専門性が高い。お客さんが来て、「欲しい商品がないということがない」という状況にしています。ですので競合が出てきても売り上げが落ちない。現状の売り上げは30億円くらいあります。

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