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クラスコ、200種プランで空室改善 賃貸リフォームで6億円

クラスコ
小村典弘 社長
1137号 (2014/09/16発行) 3面
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クラスコ 小村典弘 社長

クラスコ 小村典弘 社長

 空き家が増加する中、賃貸の空室改善リフォームが注目を浴びている。中でも話題を集めているのがクラスコ(石川県金沢市)。2年前に立ち上げたフランチャイズ店舗は170に急増。小村典弘社長に戦略を聞いた。

4部屋に1つが空き家

―― 3年ほど前から賃貸のリノベーションブランド「リノッタ」を展開されています。

 これまで500部屋ほどを改装してきました。地元金沢は4部屋に1部屋が空いているよなところ。空室改善の需要があるエリアなんです。前期は約6億円の売上高。今期は7億2000万円を計画しています。

―― 主事業は賃貸管理ですね。

 1万5000戸近く管理しています。オーナーさんから空き家になった賃貸をどうにかしてほしいという相談を受けたことで「リノッタ」を本格的に始めました。リノベーションを始めてから、管理してほしいという部屋が2000戸以上増えました。

―― 原状回復ではないリ フォームが従来の賃貸改修と違う点です。

 プランは200種類以上あります。1部屋、1部屋、デザインを変えていますのでこれだけ種類があるんです。洋服は1人1人、違いますよね。ファッション感覚で住む楽しみを提供したい。ちなみにデザイナーは8人います。

リノベーションを始めターゲットを定める

―― 空き家をどんな風に改装すれば、入居率が高まるのでしょうか。

 プランを決める前に、誰に入居してもらうかというターゲットを決めて、その方が喜ぶだろうというデザインを当て込みます。ターゲット設定は、年齢、性別、職業などがあります。もちろん収益率が高まらなければ意味がありませんから、いくらリフォームにお金をかけて、回収期間がどれくらいで、利回りはいくつになるのか、ということをシミュレーションします。

 専用のITシステムを開発しており、必要項目を入力していけば○か×かを判定してくれるようになっています。もちろん×の場合、リフォームをご遠慮させていただきます。

――「カジュアルシックライフ」「ハンサムライフ」といったように1つ1つ名称がつけられています。これらの改装された物件は専用サイトにアップされて入居者募集が始まります。

 会社にはウェブクリエイター、コピーライター、カメラマンがいますので、完成した物件に入ってもらえるようにプロモーションに力を入れています。デザインごとに物件内部を紹介する動画もありますよ。

―― 口コミによる紹介も多いようですね。

 個性的な部屋ですから、入居者の方も友達を呼んだりする。その部屋の写真を撮ってTwitterやブログで紹介してもらったりもします。「お姫様仕様」の部屋があるのですが、「この部屋に住みたいです!」と問い合わせが来たりしますよ。

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