ミヤプロ 佐藤僖芳社長
プロパンガス販売とリフォームで年間10億円を売り上げるミヤプロ(栃木県宇都宮市)は、ここ2年間で財務体質の改善を図り、営業利益の拡大に成功した。同社は、さらに財務改善を図り、店舗出店を行いたい考えだ。佐藤僖芳社長に戦略を聞いた。
――今年3月期の業績について教えてください。
前期は売り上げこそ減少しました。業績としては年商で約10億円、リフォームで6億円といったところです。しかし、営業利益は逆に対前期比で250%に伸ばすことができました。
――どのようなことに取り組まれたのですか。
2年前からですが、財務体質の改善に取り組んでいます。リフォーム事業で言えば、人員の調整です。昨年から全社でパートを含めたスタッフが8人減少し、40人になりました。しかし、あえて新卒の採用を見送り、既存のメンバーの生産効率を高めることで成長を図りました。
――具体的には、どのような方法で生産効率を高めたのですか。
2、3年前からですが、外装工事の提案を強化し、客単価の向上を図っています。主な提案の場は、自社とメーカーショールームで行うイベントになります。自社では年4回、メーカーでは年2~3回行っているのですが、直近の自社イベントでは2日間の開催で来場者が平均200組。契約高で4000万~5000万円上がりました。外装工事の受注はそのうちの2割まで成長しています。
――外装工事専用のウェブサイトも設置されていますね。
そうですね。もちろんそれだけでなく、セミナーを毎週末開催するなど、相談をお受けする場を増やしています。
――今後はリフォーム事業をどのように伸ばす計画ですか。
まず今期は引き続き財務状況の改善に努める予定です。そこで企業体力を高めて、営業拠点の拡大に打って出たいと考えています。目標は宇都宮市内で4拠点です。

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