シェルフィー 呂俊輝社長
1件3,000万円の改修依頼も
店舗の開店や改装したいユーザーとリフォーム事業者のマッチングを図るサイトとして昨年7月にオープンしたSHELFY(シェルフィー)。業者選びで悩むユーザーからの引き合いが増えており、サイトを通じて3,000~4,000万といった大型のリフォームを請け負う事業者も出てきている。呂俊輝社長に話を聞いた。
店舗改修の業者を紹介
――飲食やアパレルなど商業施設の開業者に、店舗リフォームを強みとする業者を紹介するサイトですね。
2014年7月にサービス開始し、約1年が経過しましたね。初めはデザイナーを紹介するだけだったのですが、デザインは決まっているので施工会社を紹介してほしいというニーズがあり、施工管理や工務店も紹介するようになりました。実際、施工管理の需要が高いです。依頼者の予算は3000~4000万円くらいになります。
――どれくらいの事業者が登録しているのでしょうか。
216社あります。この数は多いわけではなくて、実は絞っています。事業者の方から応募がありますが、審査の通過率は7%。厳選した業者を紹介できる点を売りにしています。事業者は1社1社会って、約20項目の審査をしています。例えば、土日や深夜業務に対応可能かといった業務的なことから、担当の方の人間性などさまざまな情報をヒアリングしています。
――開業を考えている会社にどのように業者を紹介するのでしょうか。
最初は各事業者の施工事例写真をずらりと並べて、気に入った画像があったら、その事業者に相談してもらうというマッチングを考えていました。ただ、それではなかなかマッチングにならないことがわかり、さまざまな事例を見てもらって一度電話やメールなどの問い合わせを私たちにいただくという形式に変えました。2名の「案件対応チーム」が、必ず依頼者に電話をして、お会いします。商業ジャンル、リフォームの内容、スケジュール、建物の広さ、既存をどれだけ活かすか、といったヒアリングして、それらに合う最適な会社を原則2社紹介します。あまり多くの業者を紹介しないのは、依頼者にも業者にも無駄が多くなりすぎるためです。
――ネットだけで完結せず人の手をかなり入れていますね。
ネットにある画像を見て業者を選んでもらうというのは、まだまだ先のこと。全てをITで置き換えられないということがこの事業をやっていて感じたことです。
――現在はどれくらいの実績になりましたか。
問い合わせ数は月間100弱で、マッチング数は約20。だんだんと伸びてきています。今後はマッチングの効率化を強化するとともに、マッチング後の業者が業務を効率化できるITサービスも提供していきたい。

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