スマートプラス 和田憲治社長
外装工事に特化した業務効率UPを図るシステム「スマートドライブ」が開発された。同システムを利用すれば、簡単な入力作業を行うだけで、明確な現場診断書や塗料の適正塗布量を示した見積もりなどが短時間で完成する。開発したのは、宮城県で年間約150棟の塗装工事を手がけるスマートプラス(宮城県仙台市)。和田憲治社長に、開発までの経緯とシステムを導入してからの成果を聞いた。
2011年9月創業。震災後復興支援を目的に起業。当初、総合リフォームで展開していたものの、会社の未来を見据え、いち早く外装事業に特化し、2014年4月に石巻店(石巻市)、同年11月に泉中央店(仙台市)と立て続けに来店型店舗をOPEN。
適正基準が守られていない現場
――今回のソフトは、現場のニーズから開発が始まったシステムと伺いましたが...
以前から外装工事のプレゼンの際に、外装診断書や見積書と合わせて、お客様にきちんとした基準塗布量を順守していることを証明するため、適正平米が計算された証しを明示しなければと思っておりました。そこで、専用ソフトをシステム会社から購入しました。ところが、そのソフトがサイディングの施工会社向けに開発されたものだったので、塗装メーンでやっている会社からすると過剰スペックで使いづらかったのです。
その時に思ったことが「きっとこれは業界みんなが困っていることだろう」と。実際、現場では、適正な塗布量が守られていなかったり...お客様に提示される見積書や報告書もずさんで不明確なものが多い。これでは、塗装業界そのものに対する信頼感もなかなか向上しない。だから、「この際思い切って一緒に開発しましょう!」と、そのソフトメーカーに協力してもらい、一緒にシステム開発をすることになったのです。かれこれ2年前くらいのことになります。
平面図上で開口部を赤枠で指定する
連動している見積システムが費用を自動で算出

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